捕虜になるなら互いに撃ち合って自決

 戦死した北朝鮮兵士の日記について、北朝鮮関連のニュースを専門とする独立系ニュースサイト「NKニュース」も6日付で「現代の戦争に対する準備もできていない若者たちの個人的な経験を明らかにしている」と伝えている。

 この兵士が所持していたロシア軍のIDカードには韓国名と1997年生まれと記載され、居住地は露トゥヴァ共和国、職業は溶接工とされていた。北朝鮮に残された家族への報復を恐れて降伏より自決を選ぶ兵士が多い。捕虜になるぐらいなら互いに撃ち合って自決する。

戦死した北朝鮮兵士が持っていたIDカード(ウクライナ特殊作戦軍のSNSより)
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 ウクライナ保安庁(SBU)のメッセージアプリ「テレグラム」への投稿(11日付)によると、ウクライナ特殊作戦軍の部隊が1月9日にロシア西部クルスク州で北朝鮮兵士を捕獲。ウクライナ軍の空挺部隊もクルクス州でもう1人の北朝鮮兵士を捕らえた。

 貴重な北朝鮮兵士捕虜は文字通り、生きた情報源になる。

ウクライナ軍が捕虜にした北朝鮮兵士とされる男性。両手を負傷しているようだ(ゼレンスキー大統領のSNS投稿より)
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 2人はキーウに連行され、SBUに尋問されている。ウクライナ語、英語、ロシア語を話せないため意思疎通は韓国情報機関の協力で韓国人通訳を介して行われている。1人はトゥヴァ共和国で登録されたロシア軍のIDカードを所持しており、もう1人は書類を持っていなかった。