ロシアの人種差別主義者グループと1週間の訓練

 SBUによると、IDカードを所持していた男は2005年生まれのライフル兵。16歳の時に朝鮮人民軍で軍務に就き、昨年秋にロシアでこのIDカードを受け取った。北朝鮮の戦闘部隊の一部はロシアの人種差別主義者グループと1週間の訓練を行った。

捕虜になった北朝鮮兵士と彼が所持していたIDカード(ゼレンスキー大統領のSNS投稿より)
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 22年にロシア軍がウクライナに全面侵攻した時、ロシア兵士が上官から訓練に行くとだけ告げられ最前線に放り込まれたのと同じように、北朝鮮兵士もウクライナでの戦争ではなくロシアでの訓練を受けに行くものとばかり思っていたという。

 もう1人の兵士はアゴを負傷しているため、尋問に対し一部筆談で答えた。1999年生まれで2016年から朝鮮人民軍で狙撃兵として任務に就いている。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も11日、自身のテレグラムに捕虜になった2人の北朝鮮兵士について投稿した。

こちらもウクライナ軍の捕虜になった北朝鮮兵士とされる人物。アゴを負傷しているため、一部筆談で尋問を受けているという(ゼレンスキー大統領のSNS投稿より)
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「ロシア兵士や他の北朝鮮兵士は負傷者を始末し、ウクライナ戦争に北朝鮮という別の国家が参加している証拠を隠すためあらゆることをする。すべての捕虜と同様、2人には必要な医療が施されている。ジャーナリストが捕虜に面会できるようSBUに指示した」(ゼレンスキー氏)

捕虜になった北朝鮮兵士が収容された施設の部屋(ゼレンスキー大統領のSNS投稿より)
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