中・露・イランの妨害活動に晒される英国

 チャールズ国王やアンドルー王子が学んだスコットランドの寄宿学校はハンプトングループ・インターナショナルとの契約を解消した。アンドルー王子は英王族が毎年クリスマスに集うイングランド東部ノーフォーク州のサンドリンガム・ハウスでの家族行事への参加を自粛した。

 アンドルー王子はヤン氏との接触をすべて絶ったとの声明を発表。ヤン氏は保守党のデービッド・キャメロン、テリーザ・メイ両元首相と面会し、一緒に写真に収まっている。両氏がヤン氏と個人的に面識があった事実はないが、キャメロン氏は首相時代、英中黄金時代を推進した。

 ダン・ジャービス英安全保障担当閣外相は下院で「この事件は真空の中に存在するものではない。英国は中国、ロシア、イランを含む多くの国家による英国の安全保障を害そうとする継続的な活動に直面しており、英政府の対応は世界のどこよりも強固で洗練されている」と答弁した。

 ジャービス閣外相は、米国の外国ロビイスト規制をモデルにした外国影響力登録制度を来年夏の開始に向けて内務省が準備を進めていると強調した。スターマー英政権は対中関係改善のため外国影響力登録制度を棚上げしていると保守党の対中強硬派議員から非難されていた。