“復路逆転”のカギを握る選手
順当なら平林、山本、辻原、高山(ら5区の候補)の4人は往路の可能性が高い。あと1人は前々回1区(12位)、前回3区(4位)の青木瑠郁(3年)が最大の候補になるだろう。
「個人的には何区を任されても区間賞を取りたいなと思っています。前回は太田さんと佐藤君に2分近い差をつけられているので、3区でリベンジしたい」と青学大・太田蒼生と駒大・佐藤圭汰(3年)へのリターンマッチを希望した。
一方で復路の“切り札”としての起用も十分に考えられる。
「戦略の幅を広げる意味で復路に起用する可能性があると言われています。その場合は、区間賞だけでなく、区間新も出したいなと思っています」
11月17日のセブンヒルズ15kmを好走して、「アップダウンの自信がついた」という青木が7区にいるとライバル校にとっては脅威になりそうだ。
前回は7区に登録されながら当日変更で涙を飲んだのが野中恒亨(2年)だ。外されると聞かされたシーンが夢に出てくるくらいショックだったという。この悔しさをバネに今季は大ブレイク。出雲駅伝4区、全日本大学駅伝6区で区間賞に輝いた。
3大会連続区間賞に王手をかけている野中は、「去年の思いを晴らす意味では7区、ゆくゆくやりたいと思っているのは3区。1区もいいなと思っています」と希望区間を口にした。
「3冠&3連続区間賞の権利があるのは僕だけなので、160%くらい狙っていきたい!」と野中。前田監督の“男泣き”に向けて、チームは一丸になっている。