2024年12月10日、第101回箱根駅伝トークバトル、青学大のエントリーリスト 写真/日刊スポーツ/アフロ

(スポーツライター:酒井 政人)

青学大・原監督はエースに鶴川を指名

 2025年1月2、3日に開催される第101回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われた。同日、記者発表会に続き、前回上位校の監督による「トークバトル」が実施され、指揮官たちがライバル校の戦略を探り合った。

 関東学連の大後栄治副会長がコーディネーター役を務めて、まずは「ズバリ! 今回の目標順位は?」という質問からスタートした。

 連覇を目指す青学大・原晋監督は、「総合優勝」を目標に掲げると、「前半から主力級を並べて攻めのレースをしていきたい」と息巻いた。

 前回は2区黒田朝日(3年)と3区太田蒼生(4年)が連続区間賞。5区若林宏樹(4年)が区間2位(区間新)と往路からぶっちぎった。

 原監督は黒田について、「箱根の山に朝日を昇らせたい気持ちもあるんですけど、やっぱり2区ですよ」とエース区間の起用を明言。会場から拍手が沸き起こった。

 そして今季、5000m(13分18秒51)と10000m(27分43秒33)で青学大記録を塗り替え、出雲1区と全日本2区で区間賞を獲得した鶴川正也(4年)については、「実は山上りも得意なんですよ。夏合宿恒例の上り坂トライアルで1番が黒田、2番が鶴川でしたから」と教えてくれた。また「エースは誰?」という質問に原監督は「鶴川」と回答。具体的な起用区間は口にしなかったが、往路での起用が濃厚のようだ。

 なお駒大・藤田敦史監督は、「順当にいけば黒田君が2区、太田君が3区、若林君が5区じゃないですか」と予想した。

 6区に関しては、「3年生の佐藤有一も高いポテンシャルを持っているんですけど、下りは野村が本命。57分台を狙わせます」と前回6区2位(58分14秒)の野村昭夢(4年)に託すようだ。