2024年12月10日、第101回箱根駅伝トークバトルで、それぞれの「勝負を分けるポイント」を掲げる、左から青学大・原晋監督、駒大・藤田敦史監督、城西大・櫛部静二監督、東洋大・酒井俊幸監督、國學院大・前田康弘監督 写真/日刊スポーツ/アフロ

(スポーツライター:酒井 政人)

青学大・原監督は恒例の作戦名を発表

 2025年1月2、3日に開催される第101回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われた。同日、記者発表会があり、全21チームの指揮官たちが集結。本戦に向けた言葉を抜粋してお伝えする。※カッコ内はエントリー選手10000m上位10人の平均タイム。

青山学院大学・原晋監督(28分20秒04) 

「昨年の今頃はエントリー16人中13人にインフルエンザが発症して、壊滅的な状態でした。今年はいまのところ順調に来ています。第101回大会は次なる箱根駅伝の第一歩。愛する箱根駅伝は今後も続くものだと思っています。そして優勝すると、いろんな出会いがあるんです。スポーツ界、経済界、芸能界。思ってもいなかった方々とお会いすることもできます。第101回大会の作戦名は、『あいたいね大作戦』。2年連続の優勝を目指して、頑張っていきます」

「あいたいね大作戦」を発表し、照れ笑いする原晋監督 写真/日刊スポーツ/アフロ

駒澤大学・藤田敦史監督(29分04秒37) 

「前回は1~3区までにエース(篠原倖太朗、佐藤圭汰)を並べて、青山さんに力負けしました。そこから逆転の一手が打てませんでしたが、今回はどんな状況でも対応できるチーム作りを進めてきました。2年前、山区間を担当した山川拓馬と伊藤蒼唯。このふたりが平地でも十分戦える力がついたので、どこに配置するのか。いろんなパターンが組めるのが今年のチームの強みです。次の一手が打てるオーダーを組んで、ぜひ総合優勝を成し遂げたい」

城西大学・櫛部静二監督(28分34秒41)

「前回は3位という過去最高の成績を収めることができました。前回の山の選手(山本唯翔)が卒業して、5区は弱みという状況ですが、新たな選手が台頭してきました。エースの斎藤将也、同じく3年生のヴィクター・キムタイ。キャプテンの平林樹も成長してきて、チームとしては勢いが増しています。悩みだった選手層も少しずつですが、厚みを増しています。駅伝は先手必勝だと常々思っているので、往路を重視して、攻めの走りをしたいです」

東洋大学・酒井俊幸監督(28分39秒49)

「今季は前半のトラックシーズンを4年生が牽引して、1年生も突き上げるような動きがありました。駅伝シーズンは前半戦で活躍した選手たちの状態が上がらず、出雲、全日本と苦戦しました。彼らがどこまで立て直すことができるのか。箱根駅伝では主力選手がしっかり流れを作り、出雲と全日本で経験を重ねた中間層は改善してきたことを出させたい。前回は1区で出遅れたので、序盤から流れに乗って勝負していきたいと思います」