クラブでも日本代表でも、ピッチの右半分でプレーする時間が長い久保にとっては、このエリアから最終的にどうゴールを仕留めるのかは最大のポイントだ。
中に切れ込むか、縦にえぐり切るか
縦か中か。その意味では日本代表でも同じようなシーンを見た。
10月、埼玉スタジアムで行われたオーストラリア戦の試合後に久保はこんなことを話していた。
「縦にはいけていましたけど、クロスをあげるためじゃなくて、もっと侵入していくほうが相手も嫌なのかなと」
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長身選手の多いオーストラリアは徹底して中を切り、久保を縦へ誘導し、クロスをあげさせていた。
リーガでも中に切れ込みシュートに持ち込まれるパターンが相手にとっては最も避けたいプレーであり、左足を切るのは対久保における常套手段でもある。
そんな対応を前提に、それでも中に切れ込む、あるいは縦にえぐり切る。そのために久保がここ数年取り組んでいるスピードの強化が、まさに開花しつつある。