W杯カタール大会後、所属クラブのレアル・ソシエダでは調子を上げていた久保建英だが(写真:Ricardo Larreina/アフロ)

 ワールドカップ後のシーズンは選手のパフォーマンスが低調になると言われることがある。

 大会の疲労を蓄積したまま新シーズンを迎えること、あるいはよりメンタル的な燃え尽き症候群など、要因は様々だ。欧州のシーズン中の秋に行われたカタールワールドカップに関しては特殊なケースで過去の例には当てはまらないだろうが、それを抜きにしても欧州の日本代表選手たちがカタール後に見せているパフォーマンスは際立っている。

 3月末の日本代表合流直前の週末にも、久保建英、三笘薫、堂安律らが得点を決めた。負傷で今回は不参加となった冨安健洋も、守田英正も、競争の激しいチームで目を引くプレーを見せている。個々のタレントで言えば、日本代表の未来は明るい。

W杯で味わった悔しさ

 ワールドカップを挟む今シーズンについて、久保は開幕前にこう語っていた。

「今シーズンはワールドカップの前後でふたつに分けて考えようかなと」

 その2つ目のシーズンで、久保はレアル・ソシエダの中で際立った輝きを見せている。