退学者の多さも女子大の悩み

 同徳女子大のデモが11月11日から始まると、15日には近隣にある誠信(Sungshin)女子大にも波及した。

 誠信女子大の総学生会でも国際学部への男子新入生の入学撤回を促す集会を開き、在学生1000人が参加したのだ。

「誠信女子大への男子入学を撤回せよ」

「自主誠信のアイデンティティは女性だ」

 といったフレーズで、女子大としてのアイデンティティを守るべきだと主張している。

 一方、大学経営という立場からすると、女子大の競争力はどんどん弱体化していて、共学化などの打開策が必要だという声もある。

 鍾路学院という予備校が昨年入試合格者の入学成績を分析した結果、国語・数学の成績を百分位数(中央値が50となるようにした統計手法)で表すと、梨花女子大(89.3)、徳聖女子大(87.3)、淑明女子大(86.3)は、全国20位圏内だったが、他の女子大は入っていない。

 また、女子大では新入生の退学も多く見られる。

 今年の新入生退学率はソウル市内の38大学のうち、同徳女子大が15.7%と一番高かった。