ヘイジーIPAに合うひと皿ヘイジーIPAに合うひと皿

 クラフトビールとは、小規模な醸造所(ブルワリー)で作った手作りのビールと位置付けられていますが、最近では大手ビールメーカーもクラフトビールの開発に力を注いでいます。

 アサヒビールは「TOKYO 隅田川ブルーイング」を立ち上げました。キリンビールも、東京代官山にレストランを併設した「スプリングバレーブルワリー」を開業。10月にはクラフトビール事業部を設置しました。

 サントリーは「サントリークラフト」、サッポロは「サッポロ コロコロクラフト」、オリオンビールは「75BEER」など、大手ビールメーカーもマイクロブルワリーと提携したり、発想がクラフト(手作り)であればクラフトビールと位置づけたり、ますますクラフトビール市場は盛り上がっています。

 今回もクラフトビールとのペアリングを楽しみつつ、余ったビールを使って作るおつまみを、栄養士の中川佑衣さんに教えていただきました。(吉川愛歩:編集者・ライター、写真:今別府紘行)

ヘイジーIPAが今人気!

 今回ご紹介したいのは、「ヘイジーIPA」という種類のクラフトビール。「ヘイジー」とは、濁った、霞んだという意味で、ビールがやや濁った色合いをしているのが特徴です。

 ヘイジーIPAは、ホップをたくさん使った豊かな香りと苦味が特徴のIPAに、小麦やオーツ麦を使用したビール。濁るのは、たんぱく質がホップとポリフェノールと結びついたためですが、苦味はほとんどなく、香りはさらに豊かに。アメリカ北東部のニューイングランド地方で生まれたといわれています。