コロナ禍以降、家飲みの需要はいまだ高い水準を保っています。コロナウイルスが5類感染症に指定されてから早1年強、行動制限などはなくなりましたが、テレワークの普及も進んだことで、依然「家飲み」率は増加しています。
また、年代によっても家飲み率に変化が。2024年GMOリサーチ&AI株式会社が3514人を対象に実施した調査によると、なんと40代以上は22%以上の人が毎日家でお酒を飲んでいることがわかりました。
夕飯を作りながら飲みはじめ、一日の終わりをゆっくり過ごす。そんな時間にもってこいのレシピを、今回も栄養士の中川佑衣さんに教えてもらいました。(吉川愛歩:編集者・ライター、写真:今別府紘行)
ペアリングはビールとおつまみの色で考える
家で飲むときは、おつまみもお酒も自分で用意しなくてはならないという面倒はあるものの、リラックスできる場所で好きなものを自由に作ったり食べたりできるのが大きなメリットでもありますよね。
今回ご紹介するのは、御殿場高原ビールのシュバルツというラガースタイルのクラフトビール。富士山の雪解け水で仕込んだ、この土地でしか作れないうまみのある味です。一般的な黒ビールよりもマイルドでありながらも、深い香ばしさとコクが感じられます。
「黒ビールは独特のコクと深みのある味なので、味の濃いものと相性がいいんです。また、ビールの色合いとおつまみの色合いを合わせると、味の相性もよくなるので、色から考えるのがペアリングしやすいと思います」(中川さん)
そこで作っていただいたのが、黒ビールを使った炊き込みごはん。普通のビールでも作れますが、黒ビールを入れることで麦芽の香りとコクをしっかりごはんが吸収してくれ、噛むたびに味わい深さを感じる炊き込みごはんになります。
このレシピは包丁を使わなくていいので、パッと作れるのもおすすめポイントです。