米大統領選の1カ月前、7月に暗殺未遂事件が起きたペンシルベニア州バトラーで開かれたトランプ氏の集会で演説するイーロン・マスク氏(写真:Jen Golbeck/SOPA Images via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ)
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 では、「マスクの野望」とは何なのか? 11月6日にロイター通信は、「マスク氏のトランプに対する影響力が彼の会社を豊かにする可能性」と題した長文の記事で、次のように報じている。

「完全自動運転」実現のための規制撤廃が狙いか

<マスク氏の目標には、同社の主要な連邦安全規制当局である米国道路交通安全局(NHTSA)に、テスラの現行の運転支援システム「オートパイロット」や「完全自動運転」の安全性に関わる潜在的な強制措置を延期させることも含まれている。関係者によると、マスク氏の「今後4年間の主な焦点は、法執行の撤廃」だという。(中略)

 マスク氏は先月、来年までにカリフォルニア州とテキサス州で無人運転のテスラ車を導入し、2026年にはハンドルもペダルもない完全自動運転の「サイバーキャブ」の生産を開始する予定だと発言した。テスラがこのような車両を生産するには、NHTSAの許可が必要だ。(以下略)>

 つまり、来たる自動運転車時代などを見据えて、アメリカに存在する各種の「規制」を撤廃することが、「マスクの野望」だという主張だ。それには、来年1月20日にアメリカの最高権力者の椅子に座るトランプ氏に「お近づき」になることが、最も早道だというわけである。