4年生4人が出場した東洋大は13位に沈む
3年生以下のメンバーで臨んだ出雲駅伝は関東勢で最下位となる11位に終わった東洋大。全日本大学駅伝は4年生4人を起用したが、またしても厳しい戦いが待っていた。
1区の小林亮太(4年)が8位で滑り出すも、2区の吉田周(4年)は区間14位と苦戦して、13位まで順位を落とした。悪い流れのなかで3区の主将・梅崎蓮(4年)が区間7位と踏ん張ったが、後が続かない。
4区の濱中尊(2年)が区間12位、5区の久保田琉月(2年)が同13位。そして6区の石田洸介(4年)が区間21位に沈む。
6区終了時でシード権ラインに3分50秒も引き離された。7区の緒方澪那斗が区間6位、8区の岸本遼太郎が区間7位と3年生コンビが健闘するも、13位でフィニッシュ。実に20年ぶりとなる2年連続のシード落ちとなった。
酒井俊幸監督は、「3区まではまずまず想定内でしたけど、4~6区の中盤にブレーキが続きました。4年生はまだ復帰途中で、なかでも一番不足していたのが石田でした。しっかり練習を積めないと通用しないですね。7区と8区は想定内で来てくれたので、最低シードは取りたかったんですけど、中盤の粘りがなかったところが今回の結果になったかなと思います」とレースを振り返った。
昨季も全日本14位から箱根4位と大躍進しているだけに、「昨年もここから立て直しましたので、しっかりやりますよ」と酒井監督は巻き返しを誓った。
「出雲と全日本で起用した選手の数(13人)は多いですし、松井海斗(1年)も期待できる。4年生が復調してきましたし、あとは今回、故障で使えなかった1年生をしっかり戻して、全日本で好走した3年生と融合させたい。役者を揃えて箱根に合わせていきたいと思います」
関東インカレで“強さ”を見せつけた東洋大。出雲と全日本は不発に終わったが、箱根駅伝で“本当の実力”を披露する。