「中国は戦争の準備をしている」
「人民解放軍の行動は指示された場合、武力で台湾を中国本土に統一する習氏のスケジュールを満たす能力を示す。中国が実際に国防に費やす金額は中国が公にしている額より多い。第2次大戦以来、米国はこのような脅威に直面したことはない」とアキリーノ司令官は危機感を募らせる。
トランプ前政権で戦略・戦力開発担当国防副次官補を務めたエルブリッジ・コルビー氏は米ダートマス大学で「中国が戦争の準備をしているのは経験的に事実と思う。今後数年のうちに多面的な戦争や第3次大戦が起こる恐れがあるが、われわれはそれに備えていない」と講演した。
コルビー氏は第2次トランプ政権で国家安全保障問題担当大統領補佐官に抜擢される可能性が取り沙汰されている。
「地政学的リアリストの視点から見れば、中国は台頭する大国として許容できるコストとリスクの範囲内でより大きな影響力と覇権を得ようとする自然な動機がある」
「中国の経済力は驚異的で、われわれができることとは桁違いだ。宝くじに賭けるより、主要な競争相手に最も重要な舞台で壊滅的な敗北を喫するのを防ぐ準備をした方がいい。世界から撤退することはできない。米国が撤退すれば、中国がアジアを支配することになる」(コルビー氏)