財務省出身ながら積極財政論者で「政策は一目置くに値する」

 ある官僚出身者は「玉木氏は財務省出身でありながら積極財政論者という独特の立ち位置にいる。その政策は一目置くに値する内容であり、石破政権と連携できる余地は十分にある」と評する。

 玉木氏は10月24日にSNSの自身のアカウントに「政治とカネの問題は大事」とした上で「自民党がダメなら野党はどんな経済政策で自分たちの生活を良くしてくれるのか?国民の皆様は野党にもまた厳しい目を向けている」「国民民主党は『対決より解決』を掲げ、経済政策で勝負している」と投稿している。

 もっとも、大きく議席を伸ばしたのは「政権交代」を看板とする立民である。

立憲民主党の野田佳彦代表の街頭演説会場で「政権交代」と書かれたパンフレットを掲げる人=23日、福岡市(写真:共同通信社)立憲民主党の野田佳彦代表の街頭演説会場で「政権交代」と書かれたパンフレットを掲げる人=23日、福岡市(写真:共同通信社)
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 有力議員の一人は自公政権の現状を踏まえ「政権は脆弱となった場合、国会追及や選挙によってだけではなく、政党の合従連衡などによっても瓦解する。それに伴う政権交代も起こり得る」と指摘している。