「怒り」は、相手役が「弱い立場」のときに向かいやすい
同じく、家に帰り、相手が「妻と子ども」だった場合には、「穏やかでゆっくり話す」のが普通だったりするのです。
「相手」によって、人は「目的」が違うものです。そのため、「人によって態度を変える」ということが起きるのです。
リーダーになってみると、どうしても部下にイライラしてしまう、上司と部下の間に挟まれて「なんでわかってくれないんだ」と腹が立ってしまうなど、「怒り」という感情がわいてきてしまうことがあります。
それを相手に思わずぶつけてしまったり、あるいは、ぐっと我慢したとしても、なんとなく不機嫌オーラを職場で出してしまったりして、自己嫌悪につながる。
そんな経験のある人もいるのではないでしょうか。
ただ、「部下」が相手のときだけ、イライラしやすい、不機嫌になりやすい人は注意が必要です。
「怒り」は、相手役が「弱い立場」のときに向かいやすい傾向があるからです。
親なら子、教師なら生徒、上司なら部下という具合です。
これが固定化すると、「一方が支配し、一方が支配される関係」になります。人間として健全で健康とはいえないので、修正したほうがいいでしょう。
しかし、「怒り」という感情そのものは、時々は、「それはそれでしかたがないときもある」と私は思っています。
「怒り」が100%悪いもの、とも思っていません。
人間ですから、不機嫌になってしまうことも、ついイライラしてしまうこともあるでしょう。
そんなとき、私は、「怒りの目的を知りましょう」とアドバイスします。