相手が変われば、とたんに「機嫌のよい人」にもなれる
たとえば、こんな場面に出くわしたことがありませんか。
チーム内で不機嫌そうに仕事していた部下の一人が、同僚のミスに声を荒らげて指摘していたちょうどそのときです。携帯に取引先から電話がかかってきました。
そのとたん部下は、「いつもお世話になっています!」と元気よく、機嫌よさそうな声で応対します。
「同僚」が相手のときは不機嫌になる。
「取引先」が相手のときには元気に明るく接する。
このように「相手」によって行動や態度が変わるのです。
アドラー心理学では、人間の行動には必ず「目的」があり「相手役」がいると考えます。
人間は「特定の誰か」を想定して、行動していると考えるのです。
いつも仕事を急いでいて、イライラしがちな部下が、家庭では穏やかでおおらかということもありえます。
「急いでいる」「イライラする」のは、「早く家に帰りたい」が目的だからです。
けれども、誰に対しても「急いでいて、イライラしがちになる」わけではありません。
同じ環境であっても、相手が「取引先の人」であれば、とたんに「機嫌のよい人」にもなれるのです。
>>ギャラリーページから、石破総裁と並んだときの麻生最高顧問の表情と見比べてみてください。