インド、グローバルサプライチェーンで重要に

 英ロイター通信によると、アマゾンのグローバル・トレード部門担当ディレクターのブーペン・ワカンカール氏は、「当社はインドの商務省や業界団体と連携し、テキスタイルやジュエリー、家庭用品、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)関連製品など、幅広い製品を提供する中小メーカーと連携している」と述べた。

 ロイター通信は「世界最大級のEC企業であるアマゾンによるこの動きは、インドがグローバルサプライチェーンにおいて、ますます重要な役割を果たしていることを示している」と報じている。多国籍企業が調達先を中国から分散させる傾向が強まっているという。

 米ウォルマートは20年、インドからの調達額を当時の年約30億ドルから27年までに年100億ドルに引き上げると発表した。

輸出販売額、25年までに累計200億ドルに

 アマゾンは先ごろ、30年までにインドに150億米ドル(約2兆1300億円)を追加投資すると明らかにした。これは、インドのモディ首相が23年6月に訪米した際、アマゾンのアンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)が同氏との会談で明らかにしたものだ。

 このときジャシー氏は、モディ氏に対してインド企業の支援に取り組むと説明した。①累計200億米ドルの輸出販売、②小規模企業1000万社のデジタル化支援、③200万人の雇用創出、の3つを約束した。これらを25年までに達成させる計画だ。