(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは、インド小売事業者向け輸出販売事業について、その電子商取引(EC)累計輸出額が年内に130億米ドル(約1兆8500億円)を超える見通しだと明らかにした。これまでに15万社の小規模出品業者がプログラムに参加し、累計で4億点以上の「メイド・イン・インディア」製品を世界中の顧客に販売してきたという。今後もインド企業の世界進出を支援するとしている。

24年のインドからの輸出販売額67%増

 アマゾンは、出品者向けの輸出販売プログラム「Global Selling(グローバル・セリング)」を提供しており、インドでも2015年から展開している。

 インドでは、これを通じた23年末までの輸出販売総額が累計で約80億米ドル(約1兆1400億円)になった。24年はその年間金額が50億米ドルとなり、前年の30億米ドルから67%増加する見通しだ。

 アマゾンは現在、グローバル・セリングを、日本を含む世界21カ国に向けて展開している。インドの出品業者も他国の業者同様に20カ国のアマゾンサイトの顧客に輸出販売できる。なかでも同国の業者にとって有望な市場は、米国、英国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、メキシコだ。23年における売れ筋カテゴリーは、美容(前年比約40%増)、アパレル(同35%増)、健康・パーソナルケア(同30%増)、玩具(同25%増)、家庭用品(20%増)だった。

 アマゾンによれば、このプログラムに参加するインド業者は過去1年で約20%増加した。200以上のインドの都市から参加しているという。