3.北朝鮮からの供給が頼りのロシア
・ロシアの作戦上の必要性
現在、ウクライナ戦争でロシアは、クルスクをウクライナに侵攻されている。
このことで、ロシアは第2次世界大戦以降、自国の領土が攻め込まれるという不名誉な事態を招いた。そして、この仕返しに大量のミサイルと無人機攻撃を行っている。
・北朝鮮の弾薬・ミサイルに依存している
ロシアは、多くのミサイルや砲弾をウクライナに撃ち込む必要に迫られ、北朝鮮製のミサイルも使用されている。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領もこれに懸念を示している。
北朝鮮が提供しているミサイルは、「イスカンデルM」ミサイルとほぼ同じ形状の「KN-23」だとみられている。
・ロシアは戦術ミサイルであれば何でも必要
「火星11号ラ」ミサイルもロシアに移送されていると考えられる。
北朝鮮は今、この時期に1種類のミサイルを大量に保有することが喫緊の課題なのだろうか。
いや、必要なのはロシアが戦局を打開することであろう。
・ロシアの大規模弾薬庫がウクライナ無人機に破壊される
ロシアは大量のミサイルや砲弾を必要とし、保管している。
だが、ウクライナはロシアの大規模弾薬庫、具体的には2024年7月にはボロネジの弾薬庫、2024年9月にはトロペツ弾薬庫(これまでで最大規模の爆発)を大量の自爆型無人機を使って爆破した。
その中には、北朝鮮のミサイルも保管されていたという。ロシアは、近いうちにミサイル不足に陥る可能性がある。
・ロシアは、北朝鮮が生産するすべてのミサイルを必要としている
ロシアは今後も、ウクライナの都市などを大量のミサイルで飽和攻撃を行う必要性から、ミサイルができるだけ多く欲しい。
北朝鮮が製造すれば、多くを購入するだろう。今この戦いで、勝利のための一つの手段は、ミサイルなのだから。