「自分は駄目だ」と思ってる人に「そうじゃないよ」と言う

ラベリング論をうまく活用する手法について意見を交わしたラベリング論をうまく活用する手法について意見を交わした
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こうき:このラベリングって、多分他者からのラベリングってことを指すと思うんですけど、逆に、自分自身のラベリングがあると思って。

 例えば、自分自身は勉強ができなくて、「自分、勉強できひん」って悪くラベリングしちゃった時に、ラベリング論を知ってる人がまわりにいたら、それでどうにかできると、私は思います。

岡邊:なるほど。ラベリングって考え方はもともと、もう少し説明すると、人からラベルを貼られるんだけど、その後、それをまさに自己で内面化するっていうとこまで含めた発想なんです。

「セルフラベリング」とか言ったりしますけど。厄介なのは、むしろセルフのほうなんだよね。自分で「できない」と思い込んじゃって、自信なくしちゃって、ほんとにできなくなっちゃう。

 今、こうきさんが言ってくれたのは、「自分は駄目だ」と思ってる人が隣にいたら、その人に他者が「そうじゃないよ」って言うことは、ネガティブなセルフラベリングを抑えるほうに機能するんじゃないかということだね。

 これは、狭い意味の教育の場面でも、そうじゃない場面でもありそうです。授業で学んだラベリングっていう発想の応用的な使い方かもしれません。お題Bへの応答になってますね。