日本「教員不足で学校現場は限界にきている」

 このスタートアップはベンチャーキャピタルから1200万ドル(約17億円)を集め、創業者はフォーブスやCBSなど米メディアに大きく取り上げられてきた。

 しかし同学区の低所得世帯からは新しいテクノロジーの導入を急ぐより、識字率の改善やホームレスの問題に取り組んでほしいとの要望が寄せられている。

 教員不足が課題になっている日本では公立の小中学校や高校で少なくとも4037人不足(今年5月時点)していることが全日本教職員組合の調査で判明した。内訳は小学校1732人、中学校1244人、高校433人、特別支援学校473人。

 配置されるべき定数を確保できなかったり、産休や育休、病気による休職の代替ができなかったりするケースが目立った。「教員不足がこれほど拡大していることに驚いている。学校現場は限界にきている」(全日本教職員組合の板橋由太朗中央執行委員)

 昨年2月、オックスフォード大学で開かれた日本関連のイベントで同大学の苅谷剛彦教授に日本の教員不足について質問した際、AIが子どもたちの学習を支援するようになると聞かされた。OpenAIのChatGPTが登場したのはその前年の11月だったので、かなり驚いたのを覚えている。