イメージ写真(写真:Nichcha/Shutterstock)

(国際ジャーナリスト・木村正人)

学習到達度に合わせた個別指導を提供

[ロンドン発]全米第2位の規模を誇るロサンゼルス統一学区はロサンゼルス市と25の小さな市町村などからなり、幼稚園から義務教育修了の12年生まで54万人以上の子どもたちがいる。学区面積は大阪府より少し狭い1839平方キロメートル。子どもたちの母国語は90以上だ。

 今年3月、子どもたちの学力向上を目指して学習加速プラットフォームのチャットボット「エド(Ed)」が導入された。24時間365日、100以上の言語で子どもたちと保護者に学習到達度に合わせた個別指導と学習リソースを提供するというのが謳い文句だった。

 人工知能(AI)を使って成績、テストの点数、出席率など主な学業に関する指標を報告。子どもたちの情報に基づき一人ひとりに合った計画を作成し、学習効果を高める。子どもたちの関わりを向上させ、家族間のコミュニケーションも最大化させる効果が期待された。

 子どもたちだけでなく、Edもデータが蓄積されるにつれて進化する。インタラクティブなアクティビティが自分に合わせたペースで、しかもゲームのように楽しめる。喜びや悲しみの感情も理解し、子どもたちの可能性を無限に引き出すようデザインされた夢の教育フレンド。