シェベキノ地区からは7割の住人が退去

 ベルゴロド州のグラドコフ知事によると、シェベキノ地区からは約7割の住民が去った。逆に言うとこんなに危険な場所に3割も残っている。

 今いるのは高齢者ばかりかと予想していたが、実際に町を歩くと、思ったよりも現役世代が多い印象を受けた。

 絶え間なく攻撃され、満足に眠れなくても、人々は保育園に子供を預け、仕事に行き、スーパーで買い物し、どうにかして日常生活を生き延びている。

 取材中に出会ったすべての人から聞いたのは、「私たちは生きているのではなく、『生き延びている』のです」という言葉だった。

シェベキノ市内の慰霊碑(2023年5月撮影)
シェベキノ市内(手前に白いシェルターがある)
シェベキノ市内のモニュメント(2023年5月撮影)