国営メディアなのに放送禁止用語が次々と流れてきたプーチン氏の会見

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2年ぶりに行った年末の恒例イベント・大記者会見。

 ウクライナとの戦争前は多くのメディアが入場できたが、今回は大統領府からの招待制だった。

 西側からは米国やフランスのメディアが参加した。

日本についてはほとんど無視

 ドミトリー・ぺスコフ大統領報道官がニューヨーク・タイムズを指名しようとしたところ、プーチン氏が中国の新華社通信を優先させたシーンでは笑いが漏れた。

 一方、日本メディアは会場に入ることさえできなかった。

 会見の中で日本が出てきたのは、天然ガスのアジアへの供給に話が及んだ際、日本がまだロシアのガスを買っているというところくらいである。

 今回は「今年の総括」と題したイベントの枠内で、「大記者会見」と国民との「直接対話」を同時並行で行った。

 本来、この2つは別のイベントで、例年であれば時期をずらして開催していた。

 今回は両者を混ぜこぜにしたため、いつもにも増して話題があちこちに飛んだ。

 トルコのジャーナリストと国連の役割について話したかと思えば、一般市民から卵や鶏肉、高速道路の通行料が高すぎるというクレームが出たりする。

 話のスケールが瞬時に変わるので、ずっと集中して聞いているだけでも大変だが、4時間以上答え続ける方も大変だろうと思う。