「ランサムウェア」とは
ランサムウェアとは、身代金を意味する英語「ランサム(Ransom)」と「ソフトウェア(Software)」を組み合わせた言葉です。パソコンやスマートフォンをウイルスに感染させ、内部で保存されているファイルやデータ、システムを暗号化して使用できない状態にした後、それらを元の状態に戻すことを条件として暗号資産などによる「身代金」を要求する不正なコンピュータ・プログラムです。
ランサムウェアに感染すると、画面が動かなくなったり、保存しているデータやファイルが暗号化されて使用できなくなったりします。そしてパソコンの画面には、ファイルやシステムを復元するためとして、犯人グループへの連絡方法のほか、身代金の額や支払い方法などが表示されます。
警察庁が2024年3月に公表した資料によると、2023年のランサムウェアによる被害は全国で197件。前年より14.3%減少したものの、依然として200件程度の高い水準で推移しました。
手口としては、データの暗号化だけなく、データを企業・団体から窃取したうえで「対価を支払わなければ当該データを公開する」などとを要求する二重恐喝(ダブルエクストーション)が多くを占めていました。
しかも、こうしたサイバー犯罪の手口や身代金の要求は、ますます高度化・複雑化しています。