社債の取り扱いが豊富なのは、発行時に幹事会社を務めることが多い大手証券だという。先のFPは「社債投資は“情報戦”。購入したいなら、こまめに証券会社のウェブサイトをチェックし、掘り出し物に目を光らせておく必要がある」と助言する。

オススメは変動金利の個人向け国債10年物か新窓販国債2年物

 ここに来て国債の金利も上昇してきている。国債は郵便局や銀行、信用金庫、証券会社など取り扱い金融機関の幅が広く、購入しやすいのが魅力だ。

 個人が売買可能な国債には、新窓販国債(期間2年・5年・10年)や個人向け国債(同3年・5年・10年)がある。個人向け国債の10年物だけが変動金利で、他は全期間固定金利だ。いずれも原則、毎月発行されている。

 新窓販国債は半年ごとに利払いのある利付債で、最低5万円から5万円単位で購入できる。購入後はいつでも市場価格で売却できるが、売却のタイミングによっては元本割れのリスクがある。

 個人向け国債も同じ利付債だが、個人を対象とするだけあって1万円から購入でき、低金利時には下限金利(0.05%)の保証もある。その分、利回りは新窓販国債より低く抑えられている。購入後1年は換金不可だが、1年経てば元本割れすることなく換金できる。

 これらのうち、先のFPが勧めるのは変動金利の個人向け国債10年物、もしくは新窓販国債2年物だ。