また「あの交差点」で自転車が信号無視
まずは、こちらの動画をご覧ください。東京・池袋駅近くの横断歩道で、2024年10月22日に撮影されたものです。
自転車側の信号は赤、横断歩道の歩行者用信号は青、にもかかわらず、自転車は横断歩道の手前で停止しようとせず、速度を落とすそぶりも見せずにそのまま進んでいきます。
と、そのとき、左側から横断歩道を渡ろうとする歩行者が現れます。自転車はとっさに右側へハンドルを切り、歩行者との衝突は免れましたが、タイミングが少しずれていれば衝突していたかもしれません。
実はこの動画、まさにこの横断歩道で自転車にひき逃げされた被害者のAさんから送られてきたものです。よく見ると、横断歩道のわきに目撃情報を募る警察の看板が立てられているのがわかります。
Aさんがこの場所でひき逃げ事故に遭ったのは2年前、2022年10月18日午後3時半頃のことでした。衝突の瞬間をとらえた防犯カメラの映像は、これまで多くのメディアで繰り返し公開されてきましたが、犯人は2年以上経過した今もまだ捕まっていないので、本記事でもアップさせていただきます。
この事故で全身打撲の傷害を負ったAさんは語ります。
「ここは私の通勤路なので毎日のように通っているのですが、信号無視をする自転車が後を絶ちません。何気なく観察していると、わずか数分の間に何台もの自転車が信号無視をし、何食わぬ顔で目の前を通り過ぎて行くのです。横断歩道での信号無視がいかに危険な行為か、自転車に乗る方々にはしっかり認識していただきたいと思います」
実は、Aさんは数年前、大切な家族を交通事故で亡くされています。筆者はその事故をきっかけにAさんと知り合ったのですが、今度はAさん自身がこのようなひき逃げ被害に遭われることになり、交通事故は決して他人ごとではないことを痛感しています。