2026年度中に自転車にも「青切符」制度

 では、冒頭で取り上げた自転車による信号無視などの危険な違反は、今回の道交法改正でどのように扱われるのでしょうか。

 これについては、少し先になりますが、2026年中に「青切符」制度が導入される予定です。つまり、車やバイクと同じく、自転車の違反者に対しても青切符を切り、反則金を求めるということです。

 すでに2024年3月には、「青切符」制度の導入が閣議決定しています。種類としては、信号無視、一時不停止、歩行者妨害、傘差し運転、右側通行、並行運転など100を超える違反が挙げられており、反則金は下記のように、5000円から1万2000円程度となる見込みです。

・指定場所一時不停止…5000円
・信号無視…6000円
・通行区分違反(右側通行・歩道通行など)…6000円
・遮断踏切立ち入り…7000円
・携帯電話の使用等(保持)…1万2000円

 青切符の対象は16歳以上となっていますが、小中学生でも、悪質な運転をした場合は児童相談所への通告などが行われる可能性があるので、この機会に親子で自転車のルールについてしっかり確認し、学ぶ機会を持つことが大切です。