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(柳原 三佳・ノンフィクション作家)

『自転車の違反にも青切符交付、反則金適用へ』

 3月上旬、上記のようなタイトルのニュースが、さまざまなメディアでいっせいに報じられました。自転車も、交通違反をすればクルマやバイクと同じように厳しく取り締まられ、反則金を取られることになるらしい……、ということはわかるのですが、「これって、いつから始まるの?」「小学生や中学生でも反則金を取られるの?」とあらためて聞かれると、答えに窮してしまう人が多いのではないでしょうか。

 4月から新学期が始まります。我が子がこの春からはじめて自転車通学をスタートさせるという方もおられるでしょう。

 そこで、自転車の青切符(交通反則切符)に関する情報と、そもそも、なぜこうした反則金制度が自転車にも導入されることになったのか、その背景を再確認しておきたいと思います。

自転車の青切符、いつから導入?

 さて、3月にこの情報が大々的に報じられたため、今年の4月から自転車も青切符を切られるのだろうと緊張している人も少なくないようです。が、実は、導入はもう少し先になります。今回、報道されたのは、「自転車にも反則金制度を導入する」という道路交通法の改正案が、2024年3月5日に閣議決定されたというニュース。つまり、あくまでも「案」が通った、という話です。

 閣議決定された改正案はこれから通常国会にかけられ、そこで成立してから、2年以内の施行となります。つまり、自転車の青切符スタートは、令和8(2026)年からということになります。