子どもの成長のバロメーターとは
「共同体感覚」は、正常な成長を遂げているかどうかをみるのに、重要な手がかりだ。
共同体感覚を失ってしまう経験は、子どもの精神の成長にとって、恐ろしいほどの悪影響になる。共同体感覚は、子どもの成長にとって、正常であるかどうかのバロメーターなのだ。
『子どもの教育』
学校は家庭と社会を結ぶ架け橋
「学校」とは、「家庭」と「社会」を結ぶ架け橋といえる。
そう考えると、この少年が社会に出たときの姿が想像できるのではないか。
社会は学校のように甘くない。自分ばかりがチヤホヤされることもない。家では、いい子で学校の成績もよかったとしても、社会に出ると役に立たなくなる人がいる。社会に出て役に立たない人というのは、メンタルを病み、精神疾患で完全に病気になってしまうような人だ。そういう人を見てびっくりする人は多い。
彼は、家庭や学校で贔屓され、うまくいっていたがために本来の気質やライフスタイルの原型が隠れてしまっていたのだろう。
それが大人になり、社会に出て、困難にぶつかったときに原型が表に現れ、それが意外な形だったためにまわりの人が驚くにすぎない。
『生きるために大切なこと』