甘やかされた子どもの特徴
甘やかされた子どもたちも、憎まれたタイプの子どもたちも、みんな共同体感覚をもっていない。他の人に関心をもっていないのだ。
甘やかされて育つと、「自分の幸せ」にしか関心をもてなくなる。憎まれて育つと、「仲間がいる」ことを知らない。「仲間の存在」を経験したことがないからだ。その結果、自己中心的な関心だけが育っていく。
だが、これらの傾向は、けっして生まれつきのものではない。生まれてから数年の経験から学んだことなのだ。
これらの問題の根底にあるのは、子どもたちが「共同体(社会や家庭)」に属しておらず、受け入れられてないと感じてしまうことから起こりえる。
「社会の一員である」という意識も、このような状態では子どもの中に育たない。
『教育困難な子どもたち』