公共の福祉、視聴者の利益を軽視していないか

 しかし、これだけ健康食品のCMがあふれかえっている現状をみると、どこまで本当に考査しているのか。そんな疑問も湧きます。実際に使用したとされる人たちが「効果絶大」のような言葉を連ねておきながら、「個人の感想であり、効果・効能を表すものではありません」と逃げ口上を使ったりします。さも効果があるように視聴者を幻惑するようなCMの正当性や健全性はいかがなものなのでしょうか。

 紅麹サプリの事案を受けて、健康食品のCMについては、もう少し自制が働いてもよいのではないかと思います。放送局は、公共の福祉、視聴者の利益という観点から外れて、広告主であるメーカーと一体となって利益第一主義に傾き過ぎてはいないでしょうか。

 まさに放送局の体質改善が求められているように感じますが、それに対して効果絶大な有効成分を含んだサプリは市販されていません。