性欲は恥ずべきものではない

 愛のあるセックスは決して軽々しく、浮ついたものではない。

 性欲は食欲と同じで、もともと人に備わった本能であり人間的な行為なのだ。

 夫婦間においては、性的欲望は隠すべきものでも恥ずべきものでも否定されるべきものでもない。

 なぜなら、男と女の性交とは最終かつ最高の心と身体のコミュニケーションであり、愛情の表れそのものだからだ。

 セックスは夫婦が、その思いを共有したりやり方を工夫したり新たな趣向に挑戦することで、歳を重ねても飽きることなく継続させることは可能である。

 夫婦の性交の妙味、それは身心の一体感にあり、その絶頂感はこの世に生きる悦びを謳歌するものなのだ。

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