以前の筒石駅があった場所には記念碑があるので、現地に行ってみたかったのだが、帰りの列車が到着する時刻が迫っている。さっき上ってきた階段を、今度は下りて上りホームに向かう。

斜坑階段の手すりと壁の間に、用途のわからない斜面がある。運搬用のトロッコが走るような場所だったのか?斜坑階段の手すりと壁の間に、用途のわからない斜面がある。運搬用のトロッコが走るような場所だったのか?

 上りと違って軽やかに階段を下り、上りホームに到着。下車したときの下りホームがよく見える。

上りホームから下りホームを眺める。その先は糸魚川方面上りホームから下りホームを眺める。その先は糸魚川方面

 ほどなく、泊(とまり、富山県朝日町)行きの上り列車が入線してきた。前照灯の光が構内に広がると、ひんやりとした無人の地下空間に人間世界の空気が流れ込んでくるような気がした。

 山岳トンネルの中、地中深くに作られたそのほかの「トンネル駅」については、こちらの記事で紹介している。
なぜ駅をわざわざそこに作った?数少ない「トンネル駅」が地中深くに誕生したふしぎな理由