- マツダで人気の多目的スポーツ車(SUV)「CX-5」で雪道などを700km試乗した。目的は、「CX-60」との走りの違いを改めて確かめることだ。
- 特に、スタッドレスタイヤを装着した4WD(四輪駆動車)モデルでの乗り味を検証した。
- 雪道でも峠のような曲がりくねった道でも、スポーツカー「ロードスター」から引き継がれるマツダの「走り」がしっかりと引き継がれていることを実感した。(JBpress)
(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
マツダの人気SUVである「CX-60」と「CX-5」の雪道での走りはどう違うのか。今回は、それを検証したい。
フロントエンジン・後輪駆動がベースのCX-60と、フロントエンジン・前輪駆動がベースであるCX-5では、当然走り味は違う。それが、スタッドレスタイヤを装着した4WD(四輪駆動車)になるとどうなるのか。
今回、CX-5・4WDを700km走行して、約1年前に約600kmの冬季試乗したCX-60・4WDと走り味を比較してみた。試乗車は、CX-5・4WDガソリン車の「25S Sports Appearance (スポーツアピアランス)」。
タイヤは昨年のCX-60・4WD(クリーンディーゼルハイブリッド車)と同じ、ブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザック DM-V3」を履く*1。
*1:マツダ「CX-60」で600キロ走って考えた上級車モデル「ラージ商品群」の行方
往路は、昨年の「CX-60」と同じく、起点は神奈川県横浜市内のマツダR&Dセンター横浜だ。ここから首都高速、東名高速道路、そして中央自動車道を進む。
ここで注目したいのが、路面からタイヤを介してのクルマへの突き上げだ。
CX-60の場合、道路の継ぎ目を通過する際、特に後輪からの突き上げを強く感じた。その際、「これはスタッドレスタイヤによる影響を加味するべきか?」と思っていたが、どうもそうではないようだ。