ドジャース大谷翔平が日韓関係改善、ユニフォーム買い漁るコリアンたち
イチローを目の敵にしてきたが、今やショーヘイ信奉者
2024.1.2(火)
高濱 賛
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大谷は普通の日本人とは違う
かつてメキシコ系下層階級の集落だった小山にそびえ立つドジャースタジアム。オフシーズンなのにそのギフトショップに大谷ファンが殺到している。
(ロサンゼルス市当局はかつて、ドジャース誘致でここに住んでいたメキシコ系住民を追い出した。住民の一部が今も賠償要求運動を続けている)
(nytimes/baseball-dodgers-reparations)
1万6000台の車を収容できる広大な駐車場に続々とやって来た人々のお目当ては、大谷翔平の「17」ユニフォームやTシャツだ。
ムーキー・ベッツ(背番号50)やフレディ・フリーマン(背番号5)には目もくれない。
客の8割はアジア系で、日本や台湾からの観光客もいるが、圧倒的に多いのはコリアンだ*1。
*1=ここでいうコリアンは、韓国からの観光客、そして韓国国籍の在米韓国人と韓国系米国人の総称だ。
白人やラティーノもいるが、黒人は一人もいない。中国人もいない。
ユニフォームは1着190ドル。シャツは56ドルから90ドル。メイド・イン・ベトナムだ。
ソウルから来たという韓国人の中年男性(45)に大谷をどう思うか、こちらが日本人ジャーナリストであることを明かして聞いてみた。
「大谷は背が高いし、カッコいい。二刀流でホームラン王、MVPをとったスーパースターだ。大谷は(普通の)日本人じゃないね」
「日本と韓国との間には、過去の歴史問題でいろいろあるが、最近は尹錫悦(ユン・ソンニヨル)大統領の英断でかなり良くなっている」
「大リーグでプレーしてきた日本人選手は大勢いた。中には韓国嫌いなプレーヤーもいた」
「ところが大谷は違っていた。韓国人を嫌っていない。エンゼルス入りした当初は、韓国車に乗っていた」
「人柄がいい。謙虚だ。だから韓国のプレーヤーたちもやっかみを超え、大谷は羨望の的になった」
「一時、韓国では『反日は正義なり』など言われていたが、今では『大谷が好きだ』と、公の場で言っても批判されなくなったね」