スポーツ史上最高額となる契約
ドジャーブルーのユニホームを身にまとった姿がまばゆかった。ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した大谷翔平投手が12月14日(現地時間)に入団会見を行った。
会見場となったドジャースタジアムのバックスクリーン裏に位置するセンターフィールドプラザには、日米を中心とした報道陣200人超が集まり、これには背番号「17」がプリントされたドジャースのユニホームに袖を通した大谷本人も「予想より多くてびっくりしています」と目を白黒させたほど。
まさにスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1015億円)の新契約を締結した世界的なスーパースター「ショウヘイ・オオタニ」への注目度の高さを象徴するかのような光景だった。
ドジャースとの契約は97%が後払いで契約期間中の年俸は各シーズンわずか200万ドル(約2億9000万円)。この大谷が自ら持ちかけた年俸受け取りの繰り越し案を巡っては、一部のMLB関係者や有識者の間で「ぜいたく税制度からの抜け道」や「補強費捻出の裏技」などと今も論争を巻き起こしている。
ただ「97%の後払い」というMLBでも異例の方式は、広告契約が2023年の時点で少なくとも1年3500万ドル(約49億7000万円)と見積もられ、莫大なグラウンド外での収入が保証されている大谷だからこそ成せる“裏技”だ。