当初から一貫して事実無根と猛反論していたバウアーは後に不起訴処分となり、NPB・横浜DeNAベイスターズ在籍時の今年10月2日には被害を受けたと提訴していた女性とも和解が成立。刑事、民事ともに「完全無罪」が証明されたとはいえ、長期間の出場停止処分を食らってしまっていたバウアーには実業家のイーロン・マスク氏や通算305勝の殿堂入り元名投手トム・グラビン氏、元同僚でドジャースの人気選手ムーキー・ベッツ外野手らから同情論が湧き起こっている。

狙われる大谷のプライベート

 一方、2021年に20勝で最多勝のタイトルを獲得し、今季もここまで11勝で3年連続2桁勝利をマークするなど今オフのFA市場で目玉となるはずだったドジャースのフリオ・ウリアス投手は今年9月、女性へのDV容疑で2019年に続き通算2度目の逮捕。前回の逮捕時同様に保釈金を払って釈放されたものの現在は休職扱いとなっており、再犯であることもあってMLBからは厳しい処分が下される見込みとなっている。

 ウリアスは現在FAとなっているが、前出のバウアーのケースとは状況が大きく異なるだけに復帰への道のりは相当に険しくなりそうだ。

 いずれにせよドジャースが多くの実力派スター選手を抱え込む「強い超人気球団」という冠だけでなく、近年だけでバウアーとウリアスの例があるように「スキャンダルの宝庫」としてもフリーランスのパパラッチ、そしてタブロイド系メディアの間から狙われやすい理由となっているのは間違いないところ。