いまさら振り返ってみても当たり前のことかもしれないが、同じロサンゼルスを拠点としているもののエンゼルスとドジャースの人気、注目度の差は比較にならない。
MLBの歴史に名を刻み“時の人”となった稀代のスーパースターがロサンゼルスの地元名門ドジャースの一員に加わったとあれば、ハリウッドやビバリーヒルズを生活拠点に置く著名人やムービースター、プロスポーツ選手ら有名セレブを常日頃の標的にしているフリーランスのパパラッチにとっては、その「ショウヘイ・オオタニ」こそが新たな格好のターゲットとなる可能性は高い。
「自身が望んだ勝利のために今後は孤独の一部を放棄することに」
米スポーツ専門局「FOXスポーツ」も「ショウヘイ・オオタニ、ドジャースで変わるフィールド内外の世界」と題した記事を配信し、同局のディーシャ・ソザー記者が「10年総額7億ドルという気の遠くなるような契約の始まりにおいて、ロサンゼルスはオオタニが避けようとしてきたあらゆる意味で未知の領域となる」と指摘。
「オオタニにとってプライバシーが最も重要であることは分かっていた。しかし彼がドジャースを選んだという事実は自身が最も強く望んだ勝利のために今後、己の孤独の一部を放棄することになる」とも続けた上で、やや厳しめのトーンで以下のようにつづっている。
「オオタニはエンゼルスの組織に6年間甘やかされてきた。右肘のUCL(内側側副靭帯)手術のこと、ケガのこと、打撲のこと、それ以外のことに関しても、彼は自分の健康状態について秘密主義だった。本当にオオタニはアナハイムで無制限の権力を行使していたのだ。それがドジャースで通用するとは思ってはいけない」