国際的な調査が示す日本人の自己中心性

 英国の慈善団体Charities Aid Foundationが公表する「世界寄付指数」(World Giving Index)では、過去一カ月に、①見知らぬ人を助けたか、②慈善活動に寄付をしたか、③ボランティア活動をしたかの3項目の質問への回答をランク付けしている。(下記「グラフ1」〈2023年版〉を参照)

【グラフ1】総合順位136位から142位までの最下位グループ。左から総合順位、①見知らぬ人を助けたか、②慈善活動に寄付をしたか、③ボランティア活動をしたかについて行った人の割合
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【グラフ2】見知らぬ人を助けたかの項目における上位10位(左)と下位10位。日本は最下位
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 日本は調査した142の国・地域のうち総合順位で139位。カンボジア、アフガニスタンより下で、先進国としては異例の低さだ。とくにお金や特別の準備もいらない①の人助けの項目で最下位というのは恥ずかしいかぎりである。

「政府は貧しい人々の面倒を見るべきか?」

 これは、世界47カ国を対象にアメリカのPew Research Centerが2007年に行った調査だが、これに「同意する」、つまり面倒を見るべきだと答えた人の割合が、日本は59%で世界最下位。ちなみに最も高かったのはスペインで96%、英国は91%、中国は90%、韓国は87%だった。(下記「グラフ3」を参照)

政府は貧しい人々の面倒を見るべきか?【グラフ3】”State Should Take Care of the Very Poor”(国家は極貧層の面倒を見るべきである)に「完全に同意」が濃い青、「おおむね同意」が薄い青で示される
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