仲本夫妻を励ました渡部絵美

 翌15日の土曜日の昼、仲本夫妻はペットの犬を一時的に預かってもらうため絵美の自宅を訪れている。彼らと仲のいい女優の東てる美にも声をかけ、4人でランチをとったのだという。

 その時の様子を、絵美から聞いた。

「仲本さんは新潮の記事によって相当ショックを受けているようで、元気がなかったわ。やはり仲本さんの家が『ゴミ屋敷』と報じられたのが気になっていたんでしょうね。自宅に荷物が溢れるように置かれていたのは、前に住んでいた賃貸マンションから引っ越ししてきてから荷物の整理をする暇が十分なかったからという事情を私たちは知っていたので、『仲本さんの家はゴミ屋敷ではないよ』と励ましたのよ。

 だた、仲本さんはそれが娘さんの告白で明らかにされたということもショックが大きかったみたい。離婚はしたけれど血を分けた娘が告白したというのだから、心穏やかではいられなかったんでしょうね」

 絵美は、娘が父親に不利になることを週刊誌に告白したことに対して腑に落ちないものを感じていたが、仲本の親子関係を良く知っているわけでもないので、ことさらそのことに対してクビを突っ込む気持ちはなかったという。

 仲本自身も、離婚してしまい一緒に暮らした期間が短かった娘に対し申し訳なかったという優しい気持ちを抱いていたようで、新潮の記事のことで娘と連絡を取ることをはじめは躊躇していた。しかし、どうしても娘の行動が理解ができないということで、絵美の自宅から横浜の自宅に戻った後、仲本夫妻は娘と連絡を取ることに決めたのだという。

〈今も残る不可解な「虐待」「ゴミ屋敷」報道の謎(3)〉に続く