国立国会図書館 国際子ども図書館

所在地:東京都台東区上野公園12-49
[レンガ棟]
第1期工事完成:1906年
原設計:久留正道、真水英夫ほか
レンガ棟全面改修:2002年
改修設計:安藤忠雄建築研究所、日建設計
[アーチ棟]
完成:2015年
設計:安藤忠雄建築研究所、日建設計

右がレンガ棟、左がアーチ棟(写真:宮沢 洋)

 2件目は東京・上野にある「国立国会図書館 国際子ども図書館」。この施設は「レンガ棟」と「アーチ棟」の2つの建物から成る。レンガ棟は、1906年に帝国図書館として建てられ、1929年に増築された。そして、平成になって増築を伴う大規模な改修を行い、2002年5月に、国際子ども図書館として全面開館した。平成の改修の設計には、世界で活躍する安藤忠雄氏が参加している。

 この原稿は冒頭が食レポだ。

 今回は「スパゲティ・ナポリタン」の話から始めたい。訪ねたのは東京・上野にある「国立国会図書館 国際子ども図書館」だ。その1階にある「カフェベル(Bell)」で、2020年の秋ごろからナポリタンを注文する人が急増していると、広報の方がいうのである。

 そんなことを聞いたら食べないわけにいかない。我々は施設内を巡る前に、カフェでナポリタンを注文した。同じくドラマに登場したクリームソーダを横に並べると、中庭の光を背景に原色のコントラストが鮮やかさを増す。

 ナポリタン人気は、ドラマ『名建築で昼食を』がきっかけだという。案内役である西澤崇雄さんはドラマ名を聞いてもキョトンとしているが、ドラマが大好きな筆者はよく知っている。説明しよう。

『名建築で昼食を』は、2020年8月から10月まで、BSテレビ東京およびテレビ大阪の深夜帯で全10回放送されたテレビドラマである。(中略)この施設は、第9回の舞台となった。2人で施設を巡った後、春野藤が「ナポリタンは毎日でも食べられる」と言いながらナポリタンを食べるシーンが印象的だった。

 イラストは、ナポリタンがちょっと高級に見え過ぎるのが筆者の画力不足。もっと庶民的に書きたかったのだが、カラーマーカーの発色が良いのでなかなか難しい(イラストはデジタルではなくアナログ)。でも、クリームソーダは庶民的に書けて大満足。

 残りの2件は後編につづく。
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