一方、この報道が出る2日前には、外交部関係者が予告もなく高齢の元徴用工たちを訪問したというニュースが『ハンギョレ』をはじめ複数のメディアで伝えられた。

 それらの報道によると、5月15日、外交部の関係者は政府案の拒否意思を明らかにした元徴用工の楊錦徳(ヤン・グムドク 93歳)氏と李春植(イ・チュンシク、99歳)氏をアポなし訪問したが、会うことができず、メモやプレゼントを置いて帰った。

政府と市民団体がそれぞれ元徴用工にアプローチ

 記事で公開されたメモにはこんな内容が記されていた。

「病院に入院されたという話を聞いて心配になり自宅を訪問することになりました」

「許可して下さるならば近いうちに再び訪ねて気になる点を詳しく説明したい」

 これには今度は日帝強制動員市民の会が反発、外交部に対して「無礼」「乱暴」「いじめ」「非常識」などの非難を浴びせた。