不安を口にする現場のCA

 航空会社では、脱出時のけがを防止するための注意点として次のような注意を促している。

  1. スライド手前で立ち止まらずジャンプしてお尻をつき
  2. 上体を起こして両手を前に突き出し
  3. 足を肩幅に広げ、つま先を上にし
  4. 着地点をしっかり見ること
  5. しかし、非常時には必ずしもこのような体勢を取れない場合があるため、脱出スライド下で援助する人が重要となる

 1月のジェットスター機の事故を受けて現場のCAたちはテロへの恐怖とともに、脱出時の安全確保の重要性をあらためて感じている。その1人がインタビューに答えてくれた。

「保安要員でもあるCAは、日本では約98%が女性ですが欧米航空会社のように男性が3〜4割いてもいいのではないでしょうか。私たちは訓練所で緊急脱出の要領をくり返し教育、訓練されていますが、航空会社によってはそもそも非常口にCAが配置されていないドアがあり、これではお客様に援助をお願いすることもできません」

 これはどういうことか。

CAには保安要員としても重要な役割が求められる(写真:アフロ)