「日の丸ジェット」再起に不可欠

 スペースジェットは、国が2002年に計画を発表し、三菱重工が2008年から本格的な開発に乗り出した。本年2023年の正式な終了まで約20年の年月を費した航空機開発の一大プロジェクトであった。

 試作機を失敗の事実を早く忘れてほしいと考えているかのごとく負の遺産扱いし、国会やメディアにその意図を説明しないまま解体作業を続けて良いのだろうか、

 残っている機体を保存することは単なるノスタルジーではなく、将来、「日の丸ジェット」の事業化に向けて再起を賭けるためにも必要なことではないかと思っている。