改修後の総延べ床面積は皇居内の御所と同規模

 一方、天皇皇后両陛下と愛子さまが暮らす皇居内の御所は、秋篠宮本邸と同じように地上2階、地下1階の鉄筋コンクリート造りであるが、延べ床面積は約5290m2と、秋篠宮本邸の約1.8倍の広さだ。

 天皇陛下と皇嗣殿下のお立場の違いが、床面積にも表れているのかと思ってしまうが、実は秋篠宮さまには公務で使われる施設がほかにもある。

 2019年から4年にわたって住まわれてきた御仮寓所は、今後も分室として使用され、さらに赤坂御用地内には、天皇陛下が皇太子時代に住まわれていた赤坂東邸(旧東宮仮御所)が秋篠宮邸からすぐの北側にあり、賓客との懇談や応接に使用されている。

 御仮寓所と赤坂東邸を合わせれば、総延べ床面積は5000m2を超え、ほぼ御所と同じ規模となる。

 もっとも赤坂東邸は、皇族方が共同で使用される建物だが、その使用頻度はやはり秋篠宮さまが多いのは言うまでもない。

 秋篠宮邸のある赤坂御用地には、他にも三笠宮邸(三笠宮妃百合子さまのお住まい)、三笠宮東邸(故寛仁親王のお住まいで、現在は彬子さまと瑶子さまが暮らしておられる)、高円宮邸、そして上皇ご夫妻が暮らしておられる仙洞御所がある。

 御用地内に住んでいらっしゃらない皇族方は、渋谷の常盤松御殿(旧東伏見宮邸)を宮家創設の際に邸宅と定められた常陸宮ご夫妻と、三番町の旧宮内庁長官公邸をお住まいとされている信子さま(寛仁親王妃)のお三方だけである。