日産「サクラ」(日産自動車本社で筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 日産は2022年12月22日、軽EV(電気自動車)「サクラ」の新車価格を値上げした。ベースグレードである「S」の場合、233万3100円から249万3700円となり、16万6000円の値上げである。

 また、サクラと車体、モーター、蓄電池など多くの部品を共有する三菱自動車工業の「eKクロスEV」も、スタンダードモデルの「G」が239万8000円から254万6500円へと値上げされた。

 サクラとeKクロスEVは2022年5月に発売され好調な販売を続けてきたが、今回の値上げは売れ行きにどう影響するだろうか?

値上げは高価格EVよりも大きく影響

 サクラとeKクロスEVの販売が好調な理由について日産と三菱の関係者に聞いてみると、「これまで『EVには手が届かない』と思っていた人が多く購入している」という声が多かった。

「EVに手が届かない」と思われていた理由としては、大きくコストと実用性の2つの側面があるだろう。まず、コストについて考えてみる。