(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
2023年年初、米EV(電気自動車)メーカーのテスラに関する様々な記事に世間の注目が集まった。
例えば、2022年の販売台数が前年比で40.3%増の131万3851台となったものの、当初予測の50%増に達しなかったことから、成長が鈍化しているというもの。株価もそれを反映してか過去1年間で約7割もの大幅な下げとなっている。
はたしてテスラはこれからどうなっていくのだろうか?
筆者は2003年創業のテスラについて、アメリカを中心に世界各地で定常的に取材してきた。そうした経験から、テスラの自動車産業界における現在の立ち位置について考えてみたい。