(花園 祐:中国・上海在住ジャーナリスト)
中国汽車工業協会の発表によると、今年(2022年)1~9月の中国自動車販売台数は前年同期比4.4%増の1947万台でした。
3~6月の販売台数は、上海をはじめとする各地の都市で行われたコロナ対策のロックダウンにより大幅な前年割れとなりました。しかし第3四半期に入って以降は活況を呈しており、直近の9月単月販売台数も、前年同月比25.7%増の261万台を記録しています。
販売の内訳を見ると、電気自動車(以下「EV」)をはじめとする新エネルギー車が急拡大を続けており、全販売台数の約4分の1(23.5%)を既に占めています。こうしたEVシフトを追い風に、先日、日本市場への進出を発表した中国系メーカーBYDは、販売が文字通り倍増となりました。
今回はこうした中国自動車市場の第3四半期の動きについて解説します。